キングオブコント2020優勝の全貌!ジャルジャル悲願の勝因と激闘の記録
日本最高峰のコント師たちによる熱き戦い「キングオブコント2020」。大会創設以来、数々の伝説が刻まれてきた本大会において、2020年9月26日に放送された第13回大会は、お笑い界の歴史に残るドラマと革新に満ちた一夜となりました。結成以来、独自のシュールかつ精緻な世界観を磨き続けてきたコンビが、いかにして頂点へと登りつめたのか。多くのファンや関係者が固唾をのんで見守った激闘の全貌は、今なお色褪せない輝きを放っています。
当時、出場資格の改定やネタ時間の変更(4分から5分へ)、審査員体制の節目など、さまざまなトピックが重なるなかで行われた大一番。本稿では、頂点に立った王者の圧巻のネタや審査員のリアルな評点、準優勝・ニューヨークや3位・空気階段との息をのむデッドヒート、そして王者が歩んできた軌跡と現在の活躍までを徹底検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「キングオブコント2020」優勝者はジャルジャル。結成18年目、通算13回目の挑戦にして悲願の初制覇を達成。
- 要点2:ファーストステージ「野次ワクチン」(477点)、ファイナルステージ「タンバリン」(464点)、合計941点の高得点で他を圧倒。
- 要点3:松本人志ら審査員5人体制(さまぁ〜ず、バナナマン、松本人志)のラストイヤーであり、ニューヨークや空気階段ら新世代が猛追した伝説の回。
【王者決定の瞬間】キングオブコント2020優勝はジャルジャル!13度目の挑戦で掴んだ悲願の栄冠
2020年大会の頂点に立ち、栄冠を勝ち取ったのはジャルジャル(後藤淳平・福徳秀介)でした。2008年の第1回大会から挑戦を続け、これまで幾度となく決勝の舞台に進出しながらも、あと一歩のところでトロフィーを逃し続けてきた彼ら。結成18年目、通算13回目にして掴んだこの優勝は、まさに長年の努力と狂気的なネタ作りへの情熱が結実した瞬間でした。
優勝が決まった瞬間、福徳秀介の目には涙が光り、後藤淳平は晴れやかな笑顔で応えました。過去の決勝進出時(2009年、2010年、2019年)には、独特のシュールな設定ゆえに観客や審査員の好みが分かれる場面もありましたが、2020年のジャルジャルは「誰も見たことがないオリジナリティ」と「圧倒的な大衆的爆笑」を完璧に両立させていました。
優勝賞金1,000万円とともに手にした称号は、単なるタイトル以上の重みを持ち、長年コントとお笑いファンに向き合い続けてきたふたりの生き様そのものを証明することとなりました。

【決勝結果一覧】キングオブコント2020得点・順位と審査員評点を徹底比較
2020年大会の決勝戦は、実力派ベテランから気鋭の若手までが入り乱れる極めてハイレベルな混戦となりました。ファーストステージで上位3組に食い込んだジャルジャル、ニューヨーク、空気階段がファイナルステージへと駒を進め、最終決戦を繰り広げました。
| 最終順位・コンビ名 | ファースト得点 / ネタ | ファイナル得点 / ネタ | 合計得点・編集部総括 |
|---|---|---|---|
| 優勝:ジャルジャル | 477点(野次ワクチン) | 464点(タンバリンを持つ空き巣) | 合計941点 両ステージともに最高得点を叩き出し完全優勝を達成。 |
| 準優勝:ニューヨーク | 468点(結婚式の余興) | 456点(ヤクザと一般人) | 合計924点 毒と構成力が光るネタでブレイクの契機を掴む。 |
| 第3位:空気階段 | 468点(霊媒師) | 453点(定食屋の会話) | 合計921点 哀愁とキャラクターの強烈な造形力で高い評価を獲得。 |
| 第4位タイ:ザ・ギース | 467点(ハープの演奏) | - | 卓越した小道具使いと技術の高さで会場を唸らせた。 |
| 第4位タイ:ニッポンの社長 | 467点(ケンタウロス) | - | シンプルな狂気と音楽の融合で強烈な爪痕を残す。 |
| 第6位タイ:ジャングルポケット | 464点(取り調べ) | - | 熱量の高い演技力で安定した笑いを生み出した。 |
| 第6位タイ:ロングコートダディ | 464点(段ボール工場) | - | 脱力感と練り込まれた会話劇で玄人好みの評価。 |
| 第8位:滝音 | 463点(居酒屋のバイト) | - | 特徴的なワードセンスとツッコミが光る決勝初進出。 |
| 第9位:うるとらブギーズ | 460点(陶芸家) | - | 前年準優勝の意地を見せるも得点が伸び悩む。 |
| 第10位:GAG | 445点(中島と宮木) | - | 4年連続決勝進出のトリオコント、独自の空気感。 |
特筆すべきは、2015年から続いた「松本人志、さまぁ〜ず(三村マサカズ・大竹一樹)、バナナマン(設楽統・日村勇紀)」の5名による審査員体制の集大成であった点です。翌2021年からは歴代王者たちを中心とした新たな審査員体制へと移行するため、長年のお笑い界のレジェンドたちが一堂に会してジャッジを下した最後の舞台でもありました。
圧巻のネタ分析|「野次ワクチン」から「タンバリン」へ至る決定的な勝因
ジャルジャルが2020年の王座を射止めた最大の理由は、「狂気的な反復とテンポ」を極限まで計算し尽くしたネタの完成度にあります。
ファーストステージで披露されたネタ「野次ワクチン」は、会社でのプレゼンテーションを控えた社員に対し、本番で野次を飛ばされても動揺しないよう「野次の耐性をつけるワクチン」と称してひたすら罵声を浴びせ続けるというシュールな構図。一見すると不条理な設定ながら、福徳の繰り出す絶妙にイラつかせる野次と、それに翻弄される後藤のリアクションが段階的に重なり、スタジオのボルテックスを一気に高めました。このネタに対し、審査員の松本人志は93点、さまぁ〜ず三村は96点、大竹は95点、バナナマン設楽は96点、日村は97点と、全員が90点台後半を揃える大絶賛となりました。
そしてファイナルステージの「空き巣に入るのにタンバリン持ってきた奴」。緊迫した空き巣の現場に、なぜかタンバリンを持ち込んでしまうというワンシチュエーション。一歩間違えれば単調になりがちな「音」と「沈黙」のギャップを、卓越した身体性と呼吸の同期によって爆笑へと昇華させました。審査員の松本人志は「ジャルジャルの良さがすべて凝縮されていた」と高く評価。長年の代名詞であった“しつこさ”が、極上の“グルーヴ”へと進化した瞬間でした。
ニューヨーク準優勝と空気階段の猛追|2020年大会が生んだ新世代の台頭
2020年大会を語るうえで欠かせないのが、準優勝を果たしたニューヨークと3位に食い込んだ空気階段の躍進です。
前年のM-1グランプリ2019で最下位に沈み、松本人志との掛け合いから悔しさを滲ませていたニューヨークは、ファーストステージで「結婚式の余興」を披露。若者の悪ノリとリアルな人間関係の歪みを絶妙な切れ味で描き出し、468点という高得点を叩き出しました。ファイナルステージの「ヤクザと一般人」でもその毒気と構成力を発揮し、大会を通じてテレビ界の第一線へ躍進する決定的な足がかりを築きました。
一方、空気階段はファーストステージ「霊媒師」で強烈なキャラクター造形と世界観の深さを見せつけました。鈴木もぐらの圧倒的な怪演と、水川かたまりの精緻なツッコミによる掛け合いは、劇場仕込みのコント職人としての実力を全国に証明。惜しくも3位となりましたが、この2020年大会での手応えが、翌2021年の第14回大会における「歴代最高得点での完全優勝」という劇的な伏線となっていきます。
【歴代王者一覧と位置付け】コントの進化史から見るジャルジャルの特異性
歴代のキングオブコント王者を振り返ると、ジャルジャルの優勝がいかにお笑い史において重要な転換点であったかが浮き彫りになります。
| 開催年(回) | 優勝者 | 芸風・スタイルの特徴 |
|---|---|---|
| 2018年(第11回) | ハナコ | トリオの構成力を活かした立体的なシチュエーション劇 |
| 2019年(第12回) | どぶろっく | ミュージカル調の歌ネタと突き抜けた下ネタの融合 |
| 2020年(第13回) | ジャルジャル | ワンアイデアの反復とリズムを極限まで研ぎ澄ました純粋コント |
| 2021年(第14回) | 空気階段 | 人間味あふれるキャラクターのドラマ性と爆発力 |
| 2022年(第15回) | ビスケットブラザーズ | 圧倒的な熱量と強烈なビジュアルで押し切る世界観 |
| 2023年(第16回) | サルゴリラ | ベテランの円熟味が光る言葉遊びと巧みなプロット |
| 2024年(第17回) | ラブレターズ | 哀愁と人間ドラマを緻密に練り上げた演技派コント |
歴代王者の系譜を俯瞰すると、演技力やストーリー展開を重視する「ドラマ型コント」が多いなかで、ジャルジャルのコントは「設定の面白さと構造の美しさ」に特化しています。ストーリーの展開に頼らず、ふたりの身体性と間合いだけで笑いを増幅させていく手法は、賞レースにおいて最もリスクが高く、同時に最も技術を要する領域でした。その純粋なスタイルを崩さずに頂点を極めたことは、後進のコント師たちにも多大な勇気を与えました。

【プロの視点】YouTube毎日投稿と単独公演が証明した「量質転化」の教訓
ジャルジャルが2020年に優勝を果たせた構造的背景には、お笑い界でも類を見ない「狂気的なネタ制作量」が存在します。
公式YouTubeチャンネル「ジャルジャルタワー(JARUJARU TOWER)」において、彼らは2018年以降、毎日1本のネタ動画を投稿し続けました。ストックしたネタ数は数千本にのぼります。多くの芸人が賞レース用にネタを数本厳選してブラッシュアップするなか、ジャルジャルは「日常的に膨大なネタを生み出し、演じ続ける」というアプローチを選択しました。
この徹底したルーティンワークによって、ふたりの呼吸は阿吽の域に達し、舞台上で何が起きてもブレない強靭な即応性が養われました。「質を高めるために、まず圧倒的な量をこなす」という量質転化の法則を体現した彼らの姿勢は、単なる芸能人の成功譚を超え、クリエイティブに関わるすべての現代人にとって極めて示唆に富む教訓と言えます。
優勝後も彼らはテレビのバラエティ番組に過度に依存することなく、単独ライブの全国ツアーや海外公演、映画制作など、自分たちのコント空間を自給自足する独自のポジションを確立。2026年の現在に至るまで、劇場チケットは常に即日完売を記録し、お笑い界における唯一無二のトップランナーとして君臨し続けています。
【キングオブコント 2020 優勝】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:キングオブコント2020で優勝した芸人とネタの名前は?
A1:優勝したのは吉本興業所属の「ジャルジャル(後藤淳平・福徳秀介)」です。ファーストステージで「野次ワクチン」、ファイナルステージで「空き巣に入るのにタンバリン持ってきた奴」を披露し、合計941点で優勝しました。
Q2:キングオブコント2020の決勝戦はどこで視聴できますか?
A2:過去のキングオブコント決勝戦アーカイブは、U-NEXTなどの主要動画配信サービスで見放題配信が行われています。また、ジャルジャル公式YouTubeチャンネル「JARUJARU TOWER」では、決勝ネタに関連するコント動画や舞台裏企画などが多数公開されています。
Q3:2020年大会の審査員は誰でしたか?
A3:松本人志(ダウンタウン)、設楽統(バナナマン)、日村勇紀(バナナマン)、三村マサカズ(さまぁ〜ず)、大竹一樹(さまぁ〜ず)の5名です。この5人体制は2015年の第8回大会から2020年まで6年間続き、2020年がラストイヤーとなりました。
まとめ:ジャルジャルが示した継続の力とお笑い史に残る金字塔
「キングオブコント2020」は、結成18年目のジャルジャルが自らのスタイルを貫き通し、ついに悲願を成就させた感動的な大会でした。それと同時に、ニューヨークや空気階段といった次世代のスターたちが頭角を現し、現在のお笑いシーンへと続く確固たる架け橋となった歴史的な一夜でもあります。
諦めずに挑戦を続けることの価値、そして自らの表現を愚直に研ぎ澄ますことの尊さを、ジャルジャルはあの5分間のステージで証明して見せました。コントという表現形態が持つ無限の可能性を感じさせる2020年の激闘は、これからも色褪せることなく語り継がれていくはずです。 (出典: キングオブコント 2020 優勝(Yahoo!ニュース))