小樽カントリー倶楽部旧コースの真価|北海道最古の名門リンクスを徹底解剖
日本国内に数ある名門ゴルフ場の中でも、ひときわ異彩を放ち、熱狂的なゴルファーを惹きつけてやまない聖地が存在します。それが、1928年(昭和3年)に開場した北海道最古のゴルフ場、小樽カントリー倶楽部 旧コースです。石狩湾から吹き抜ける重たい潮風、原生林と砂丘が織りなす剥き出しの自然、そして自らの足で歩き自らの手でカートを引く英国原初のプレースタイルは、最新設備に慣れた現代ゴルファーに強烈な原体験をもたらします。
隣接するトーナメント開催実績豊富な新コースの陰に隠れがちですが、実は「ゴルフの原点と真髄を味わうなら旧コース一択」と断言するベテランやプロは少なくありません。敷居が高いと思われがちな名門でありながら、ビジターにも広く門戸が開かれている旧コースの全貌、新コースとの決定的な違い、手引きカートでのラウンド作法、最新のプレー料金や予約の要点まで、現地取材と客観的データに基づき徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:1928年開場の北海道最古のシーサイドリンクスであり、手引きカートで歩いて回るクラシカルな英国発祥スタイルを現在も継承。
- 要点2:トーナメント仕様の新コースに対し、旧コースは9ホールを2周する設計でビジター予約も柔軟、平日1万円前後と圧倒的な費用対効果を誇る。
- 要点3:フラットな景観に油断すると海風・小さめの砲台グリーン・粘り強いラフに捕まるため、徹底した低弾道マネジメントが攻略の鍵。
【歴史と原点】1928年開場・北海道最古のシーサイドリンクスが紡ぐ物語
小樽カントリー倶楽部旧コースの歴史は、北海道のゴルフ史そのものです。1928年、小樽の豪商や地元有志の手によって銭函の砂丘地帯に造成されたわずか3ホールの手作りコースからスタートし、その後9ホールへと拡張されました。自然の起伏をそのまま生かしたレイアウトは、スコットランドの原初的なリンクスコースの成り立ちと完全に軌を一にしています。
戦時中の農地転用という苦難の時代を乗り越え、開場当時の面影を色濃く残すこの地は、現在では日本ゴルフ界の生きた文化財とも呼べる存在です。コース内に足を踏み入れると、人工的な造成感を極限まで削ぎ落としたアンジュレーションと、日本海からダイレクトに吹き込む浜風が出迎えます。単なるレジャー施設ではなく、歴史の重みと自然の厳しさを五感で受け止める場所として、全国のリンクス愛好家から絶対的な支持を集めています。

新コースとの決定的な違い|敷居の高さ・ラウンド形式・料金を徹底比較
小樽カントリー倶楽部を訪れる際、多くのゴルファーが直面するのが「新コースと旧コースで何が違うのか」という疑問です。1974年に開場した新コースは、国内男子・女子ツアー(ニトリレディスや日本オープンなど)の舞台として名高い18ホールのチャンピオンコースであり、キャディ付き歩行または乗用カートでの格調高いラウンドが基本となります。
対する旧コースは、9ホールをティーグラウンドやピン位置の妙を味わいながら2周するスタイルです。プレースタイルは完全セルフの手引きカート歩行が基本となっており、クラブハウスも新旧で完全に独立しています。両者のスペックと利用条件を比較データで整理しました。
| 項目 | 旧コース(歴史と原点) | 新コース(トーナメント名門) | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 開場年・ホール数 | 1928年(9ホール / パー36) | 1974年(18ホール / パー72) | 旧コースは北海道最古の歴史的価値を持つ |
| ラウンド形式 | 9ホール×2周(手引きカート・歩行) | 18ホールスルー/休憩有(キャディ付等) | 旧コースは原初のリンクス歩行を満喫可能 |
| プレー料金の目安 | 平日:8,000円〜11,000円前後 土日祝:12,000円〜16,000円前後 | 平日:25,000円〜35,000円前後 土日祝:35,000円〜45,000円超 | 旧コースは名門リンクスとして極めて高コスパ |
| ビジター予約の難度 | WEB予約サイトや公式電話で比較的容易 | 会員紹介や特定プラン中心で敷居が高い | 旧コースは旅行客や一人予約でも利用しやすい |
| クラブハウス設備 | 素朴でコンパクト・歴史資料展示あり | 重厚・豪華な大型施設・充実のレストラン | 旧コースは純粋にプレーを楽しむための空間 |
手引きカートで挑む9ホール2周の旅|難易度・コースレートと風の罠
旧コース最大の名物であり醍醐味が、自らの手でキャディバッグを載せた2輪・3輪カートを引いて歩くラウンドスタイルです。モーター付き乗用カートでの移動に慣れたゴルファーにとっては一見過酷に思えるかもしれませんが、コース自体はフラットなシーサイド地形のため、心地よい芝の感触を足裏で感じながら快適に歩行できます。
一見すると距離は短めで高低差もないため、ビギナーでもスコアが出やすいように見えます。しかし、公称のコースレート(約69.5〜70.5前後)という数字以上に、実際の難易度は天候によって激変します。
最大のハザードは、石狩湾から容赦なく吹き付ける海風です。遮る樹木が少ないため、風速5メートルを超える日はアイアンの番手が2〜3番手狂うことも珍しくありません。さらに、小さめに設計されたクラシックな砲台グリーン、一度捕まると脱出に苦労する粘り強い洋芝ラフ、要所に配されたアゴの高いバンカーがゴルファーの技術と精神力を試します。「9ホールを2回回るだけ」と侮って出たプレーヤーが、前半と後半で全く異なる風向きに翻弄され、スコアを大きく崩す場面は日常茶飯事です。

【実態検証】利用者の口コミ・評判と現場で見えたリアル
主要予約サイトやゴルフコミュニティに寄せられた実際の利用者の口コミを精査すると、旧コースに対する明確な評価軸が浮かび上がってきます。
ポジティブな声として圧倒的に多いのは、「ゴルフ本来の楽しさを再発見できた」「北海道ゴルフの歴史の重みを感じる」「このクオリティの本格リンクスをこの料金で歩けるのは奇跡的」という感動のコメントです。特に首都圏や関西圏からの遠征ゴルファーからは、札幌中心部や小樽市内から車で約30〜40分というアクセスの良さも含め、旅程の初日や最終日に手軽に組み込める聖地として絶賛されています。
一方で、リアルな現場の声として注意すべき点も指摘されています。
- 「真夏の猛暑日や強風・雨天時は手引きカート歩行の体力的負荷が大きい」
- 「豪華なクラブハウスやサウナ付きの大きな浴槽を期待するとギャップがある」
- 「前の組のペース次第で待ち時間が発生しやすく、歩きラウンドのマナーが求められる」
旧コースはリゾート接待型のゴルフ場ではなく、質実剛健に自然と対峙するアスリートマインドを持った施設であることが、実際の口コミからもはっきりと証明されています。
一般に知られていない盲点と誤解|ドレスコードとビジター予約の真相
「小樽カントリー倶楽部」という威厳ある名門の冠がついていることから、「ビジターだけでは予約できないのではないか」「ドレスコードが異常に厳しいのではないか」と誤解されるケースが後を絶ちません。しかし、実態は極めてフェアで合理的です。
ドレスコードに関しては、名門倶楽部としての品格を保つため、Tシャツ・ジーンズ・サンダル履きでの来場やプレーは禁止されています。ただし、一般的なゴルフウェア(襟付きシャツまたは規定のモックネック、ゴルフ用スラックスやショーツ、ソフトスパイクシューズ)を着用していれば、過度に堅苦しいブレザー着用義務などが厳密に課されるわけではありません。良識あるゴルファーのマナーを遵守していれば、まったく問題なく迎え入れられます。
また、予約に関しても新コースのような厳しい紹介制ではなく、各種ゴルフ場予約ポータルサイトや倶楽部の公式窓口からビジターが直接エントリー可能です。ハーフ(9ホール)プレーや薄暮プラン、1人予約枠が設定されている日もあり、思い立ったときに本格リンクスを体験できる柔軟な受け入れ態勢が整っています。

【プロの結論】クラシックリンクスを体験すべき人と慎重になるべき人の判断基準
旧コースが提供する体験価値は、現代の合理化・電動化されたゴルフとは対極に位置します。そのため、ゴルファーの求める志向性によって満足度が劇的に分かれます。失敗しないための客観的な判断基準を提示します。
旧コースを強くおすすめできるゴルファー
- ゴルフの歴史・原点・文化を深く愛している人:100年近い歴史を持つシーサイドリンクスを歩いて回る体験は、何物にも代えがたい知的・肉体的充足感をもたらします。
- 風を読んだ戦略的な球筋コントロールを楽しみたい人:高い弾道でピンをデッドに狙うゴルフではなく、低弾道で転がし寄せるリンクス特有の技術を磨きたい競技志向派に最適です。
- 歩行ラウンドで健康的にプレーしたい人:フラットなコースを手引きカートで軽快に歩く爽快感は、運動不足解消やリフレッシュに最高峰の環境です。
- 北海道遠征で費用対効果と本格度を両立させたい人:1万円前後のリーズナブルな予算で名門の空気を味わえる圧倒的なバリューがあります。
慎重に検討・回避すべきゴルファー
- 乗用カートで楽に移動したい人・足腰に強い不安がある人:完全歩行プレイスタイルとなるため、普段から電動カートに頼り切っている場合は体力的疲労が蓄積します。
- 豪華な設備や至れり尽くせりのリゾート接待を期待する人:歴史を感じさせる素朴なクラブハウス設計であるため、最新のラグジュアリー空間を求める層には不向きです。
- 全18ホール異なる景色とダイナミックな高低差を楽しみたい人:9ホールの2周スタイルかつ完全フラットな砂丘コースのため、雄大な山岳パノラマや池越えなどの派手な景観変化を求める人には物足りなく映る可能性があります。
【小樽 カントリー 倶楽部 旧 コース】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ビジターでも1人予約やツーサム(2サム)でのプレーは可能ですか?
A1:はい、可能です。旧コースはビジターの受け入れに積極的であり、平日を中心に1人予約枠やツーサム保証プランが設定されています。ただし、混雑状況によっては組み合わせとなる場合があるため、予約時のプラン規約をご確認ください。
Q2:手引きカートは自前のものを持ち込む必要がありますか?
A2:自前のカートを持ち込む必要はありません。クラブハウスに専用の手引きカート(2輪・3輪タイプ)が多数用意されており、バッグを積んでスムーズにスタートできます。操作は非常にシンプルで、女性やジュニアでも簡単に扱えます。
Q3:9ホール(ハーフ)だけのプレーはできますか?
A3:可能です。早朝や薄暮、時間のない旅行者向けにハーフプレープランが用意されている日程があります。小樽観光や札幌移動の合間に約2時間でサクッと名門リンクスを体験できるため、非常に人気の高い利用方法です。
Q4:新コースと旧コースは同じ場所・同じクラブハウスですか?
A4:隣接していますが、クラブハウスの場所や進入ルートは異なります。旧コース専用のクラブハウスと駐車場がありますので、カーナビやタクシー利用時は「小樽カントリー倶楽部 旧コース」を正確に目的地設定してください。
Q5:アクセス方法と最寄り駅からの所要時間は?
A5:JR函館本線「銭函駅」からタクシーで約5〜10分です。車の場合は札樽自動車道「銭函IC」から約10分、札幌中心部から約35分、新千歳空港からも高速利用で約60分と、道外からのアクセスも極めて良好です。
まとめ:100年の風薫る聖地で味わう唯一無二のゴルフ体験
小樽カントリー倶楽部旧コースは、単なる古いゴルフ場ではありません。便利さと引き換えに現代ゴルフが失いつつある「自然との純粋な対話」「自らの足で大地を踏みしめる喜び」「風と地面を味方につける戦略性」を、1928年の開場以来そのままの姿で守り続けている極めて稀有な聖地です。
名門の誇りを宿しながらも、訪れるすべてのゴルファーを大らかな北の潮風で迎え入れてくれる旧コース。次の北海道ラウンドでは、手引きカートを引いて100年の歴史が息づくリンクスへ足を踏み入れ、ゴルフの原点にして究極の面白さを体感してみてはいかがでしょうか。 (出典: 小樽 カントリー 倶楽部 旧 コース(Yahoo!ニュース))